ゲリラ豪雨に風は..

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ゲリラ豪雨による被害は猛烈な雨による水の被害や落雷によるものが多くなります。
暴風が木々をなぎ倒していく豪雨被害もよく目にしますが、その場合台風の接近などが原因で暴風を伴うこともあるようです。                            

台風が前線を刺激した例 「2000年9月東海豪雨」

だから、時々台風がもたらす風(暴風)がゲリラ豪雨だと勘違いしてしまうときがあります。台風の場合も前線を刺激して進路が特定できない場合には、ゲリラ的な暴風雨になるため余りその点ではゲリラ豪雨と変わらないのかも知れませんね。




ゲリラ豪雨を引き起こす突風にもなりうるのが竜巻                 

風は風でも竜巻は「激しい空気の渦巻き」といわれる猛烈な突風で最近は日本でも多く発生しています。上空の積乱雲が発達すると湿った地上の温められた空気の上昇気流が急激に強まって竜巻とよばれる渦巻き状の突風ががあります。                        

 積乱雲に吸い込まれるような竜巻のメカニズム

渦を巻いているのは低気圧や台風などが回転する場合と同じ地球の自転による影響があるのと同じです。積乱雲の中の寒暖の対流が上昇気流の吸引する力が強くなると渦の幅を狭めながらこの気流の渦が上昇する突風を短時間もたらします。                      

竜巻が発生する前兆は上空の積乱雲が発達する状況と同じでありますから、上空の大気の流れによる対流活動(寒暖の大気の衝突)が突風を引き起こす竜巻はゲリラ豪雨同様に警戒していかなければけませんね。

  関連記事:日本に近づく台風はどうやってできるのか


この猛烈な突風にもなる竜巻が起こるサイン

竜巻は気象の情報で大気が不安定な状況なのかによって、気象庁などで発表される”竜巻注意報”の情報がないかまず、チェックしてみましょう。                    

でも、ゲリラ豪雨同様に竜巻が発生する場所が特定できない状況は変わりませんから空模様などからもその状況で発生前にはどんな兆候があるのかというのも知っておくというのも必要なのかもしれません。

竜巻はゲリラ豪雨が起こる前兆と同じような現象で

・先まで明るかった辺りが急に暗くなる
・雷が聞こえる
・雹などの雨が降ってくる
・ひんやりした風に草や土のにおいを感じるなど
・気象に急激な変化で耳鳴りなどを感じる

これは実際竜巻が起こった時の状況をもとにしていますが、竜巻も局地的に起こるため場所によっての状況は異なるようです。
竜巻は車並みの時速70キロもの速さで進んできますから竜巻が襲ってきたとき、大きさによっては屋根を吹き飛ばす程の勢力があります




竜巻が迫ってきたら..まず、対処方法として

―屋内では
・上階に居る場合には下層階へ移動
・窓の近くガラスなどの近くには近づかない(雨戸やカーテンをしめて離れる)
・頑丈なテーブルの下などに避難する
*家が飛ばされるかもしれないと不安になり外へ逃げようとしない

―屋外に居たら
・突風による飛散物から身を守らなければいけませんから、物陰やくぼみのある場所へ避難
*軽量の素材で建てられているプレハブに建物や樹木・電柱の陰には身を寄せないようにしましょう 

頭や首などは衝撃を和らげるために身を小さくし、バイクなどのヘルメットを被るなども効果的です。
その時になってあれこれ対策しようとしても気が焦ってしまい何をして良いのか分からずオタオタしてしまうことが良くありますよね。                        

竜巻注意報など発生の恐れがあると分かった時点で予め必要なモノは揃えたり早め早めの準備がやっぱり重要です。

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