約10~数10㎢範囲の狭い地域に,1時間に50mmの雨量をこえるような豪雨が
短時間に集中して降る状況がゲリラ豪雨と言われるようになっています。
そもそもゲリラって何でしょうか
そもそもゲリラとは、軍事用語で正規に行動する軍事部隊とは違い、小さな戦闘部隊で奇襲攻撃することで敵を攪乱させたり効果的に攻撃を仕掛けてかき乱すこととあります。
小規模な戦うための部隊が地上で行う戦闘をゲリラっていうのですね。
なぜそれが気象を表す表現で使われたのかというと、突然の予測不能な天候の変化によってもたらす豪雨が局地的におこる様子を奇襲攻撃するゲリラのようだと喩えられ使われるようになったのだといいます。
ゲリラ豪雨はいつからこのように言われているのでしょうか
元々 気象観測が始まって局地的に降る大雨はよく集中豪雨とか夕方に多く見られたため夕立ちなどと言っていたように思いますが、それが変化したものなのでしょうか..。
最近に見られるこの攻撃的な豪雨がいつごろ起こるのかが分かってもどこで起きるのかというのが特定できない予測不能な事態が突然発生するという状況でゲリラ豪雨という言葉が使われてきました。
バケツの水をひっくり返したなんて表現もしますが、あの猛烈な豪雨を見れば何だかゲリラが襲ってくるようにも見えます。
ゲリラ豪雨という言葉がでてきたのは気象衛星などから送られる雲の動向がはっきり掴めなかった1960年代に遡るといわれています。
現在も正式な気象用語ではありませんが予測ができない集中豪雨に対しゲリラという表現が新聞などのメディアに登場したのが実は始まりなのです。
新語・流行語大賞にもノミネートされた「ゲリラ豪雨」
年々台風とともに強大化しているように思えるゲリラ豪雨ですが、今年もその発生が心配ですね。
最近益々地球温暖化による気候変動が夏場の大気の不安定な状況を引き起こし、天気の突然変異による懸念は想像を超える災害をもたらしています。
毎年のようにゲリラ豪雨が多くの災害をもたらしていますが、2008年の夏に首都東京を襲った豪雨災害のなかで最も大きかったゲリラ豪雨は練馬区で観測史上最も多い1時間に90.5㎜の雨量を記録。
90.5㎜雨量を1時間で記録するのがどれだけ凄いのか分かりずらいですが、これがどのくらいなのかというと一般に
雨の定義と雨量 -気象庁-
●「強い雨」という表現をどしゃ降りっていいますが、傘を差しても濡れるといわれる場合が大体1時間に20~30㎜の雨量
●「激しい雨」バケツをひっくり返した雨というのが、大体1時間に50㎜くらいの雨量
●「非常に激しい雨」というのが最大で滝のように降るなどと表現される雨が1時間に大体80㎜くらいの災害レベルの雨量
そう考えてみるとこの時のそれを上回る1時間に90.5㎜というのがいかに猛烈なゲリラ豪雨であったのかが分かります。
滅多にあるような豪雨でなかったというのでこの時しきりにメディアに登場したゲリラ豪雨という言葉は2008年の新語・流行語大賞のトップ10にランクインしたというのは有名な話です。
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