2019年7月の台風は..
2019年7月の台風は4個発生し日本列島へは2個の台風が接近し上陸は1個でした。
6月から8月までを見ると10個の台風が発生し、2010年以降では平均的な数字でありました。
ここ数年2017年が14個・2018年が18個というのがいかに多かったのが分かりますよね。
そして2019年の6~8月の3か月に日本列島に上陸した台風は3個でこれは例年 とほぼ同じであります。
結局2019年7月に発生して接近した台風5号は梅雨末期の7月下旬にもなって煮え 切らない日本の夏の気象にまるで活を入れるかのような存在感がありました。
沖縄を除いて日本の大半の地域が台風5号が近づくまで冷夏長雨に見舞われ梅雨明けがどんどん遅れる傾向にありました。
その原因が夏の太平洋高気圧の張り出しが東の海上からで全体的に弱かった という事。
例年なら南から張り出す太平洋高気圧が梅雨前線を押し上げて梅雨が明けるという形が本来の梅雨明けなのですが、2019年は7月の時点ではそうはいきませんでした。
こんな記事あります:2019年はゲリラ豪雨の発生が激減しました ゲリラ豪雨が起きる季節は
台風が2019年の梅雨明けに活!!..?
(日本気象協会tenki.jp参照)
(7月中旬からオホーツク海高気圧の張り出し、台風5号の接近、西日本の梅雨明けまでの流れ)
台風5号の接近は、「大型」で沖縄地方と太平洋高気圧の縁にあたる九州には 大雨をもたらしました。
本州に停滞する梅雨前線を刺激し各地で梅雨末期の大雨をもたらしましたが、 結局日本に近づくことがなかった台風5号の北上がきっかけで梅雨前線を 押し上げ2019年の梅雨明けに活を入れたカタチになりました。
そして、台風の通過以降7月下旬にに九州から関東までの範囲で徐々に梅雨明けしたとみられる発表があったのです。
過去にも台風が通過して梅雨前線を活発にしながら押し上げていき梅雨明け したケースや秋雨前線などの停滞する前線を押し上げていった例などもあり、 これは決して珍しいことではないようです。
台風6号は2019年に日本列島に初めて上陸した台風
2019年7月に発生したもう一つが台風6号でこれが2019年の日本に上陸第1号の台風となりました。
7/24日に日本列島近海沖ノ鳥島周辺で生まれそのまま北上し、26日に 和歌山県の潮岬周辺の海上で勢力を強め台風6号になったのです。
そして27日に三重県南部に上陸し日本を横断しながら北東方向へ進み 温帯低気圧になりました。
23日以降から梅雨明けの兆候が見えだしたものの、太平洋高気圧の張り出しが 日本列島に東の海上から勢力を広げる形は変わらず、それが8月の台風の進路 にも影響を及ぼすことになります。
2019年7月の台風6号はその太平洋高気圧の縁を廻って北上したためにこの時期に本州に上陸したことになります。
結局2019年7月に発生して接近した2個の台風5号と6号が梅雨末期の日本列島に大きな被害をもたらしましたが7月下旬にもなって煮え切らない夏の気象にまるで活を入れるかのような存在感がありました。
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