2018年10月の台風の発生は1個、日本列島への接近は2個で上陸はありませんでした。
気象庁のデータを基にこれまで数などをご紹介してきましたが、それによると10月の台風の接近は2017に続き2個でこれは大体平均的な数のです。
因みに最近で最も多く10月に日本列島に接近したのは、2013年の6個でこの数は突出しています。
そして2018年は日本に上陸した10月の台風としてはゼロだったという事を再度おつたえします。
9月中に台風24号(24個)が発生するのは」実に1994年ぶりのハイペースと言われていたのですが..この極端さは何か理由があるのでしょうか。
10月に接近した台風25号は9/23日に発生し28日に台風25号となって10月に入ってから猛烈な勢力になりました。
そして、沖縄地方や九州に接近し暴風や高波をもたらしていきました。
(台風24号の後追い台風と言われた台風25号/天気図:日本気象協会tenki.jp)
台風が置いていった暖かく湿った空気は雨や風だけではなく高温をもたらし、各地で秋とは思えない30℃以上の夏日や35度以上の猛暑日を軒並み記録し話題になりました。
やはり全体的に台風の発生が多いのと猛暑というのにも関連があるようで、特に 台風が発生する南の海上の海水温が高いというのが極端に台風の発生を多くしていたのかも知れません。
台風の数が少ないというのは季節の変わり目の長雨も少ない..?
夏の終わりを告げる季節の変わり目には秋雨と言われる長雨の季節があります。
初夏から夏になるまでに梅雨と呼ばれる長雨がありますが、夏の終わりになると高気圧が移動性となり夏の太平洋高気圧との鬩ぎ合いで晴れと雨を繰り返すようになります。
秋雨前線ができる長雨の典型的なかたち
例年、9月に夏の太平洋高気圧と秋の高気圧との鬩ぎ合いによる停滞前線が秋の長雨をもたらし一時的に梅雨の再来のようになるのです。
台風からのもたらされる湿った暖かい空気が前線を刺激して雨が長く続くこともよくあります。
秋になるための長雨は夏の空気と大陸からの涼しい空気のぶつかり合いが前線を作って停滞するのが原因です。
ですから台風の数と秋の長雨の長さの関係は全く別物なのです。
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空気がぶつかってる時に台風がくれば暖かい空気を運んで来る台風はどちらかと言えば夏の応援に駆け付けた状態とも言えないでしょうか。
2018年11月の台風
11月というと台風はさすがに発生しても海水温が下がるため、日本列島には通常近づけなくなりますが2018年11月はどうだったでしょうか。
2018年11月の台風の発生は10月よりも多い3個で日本列島に接近したのは1個でしたが、これは2015年以来3年ぶりとなりました。
上陸はしませんでしたが、11/19日発生し20日に台風となって以降、最大では「強い」という勢力を保ちフィリピンの東海上から北東へ、26日に日本の南にある大東諸島に接近しますが直ぐに弱まってしまいました。
2018年11月の台風は海水温の関係で北上できる台風は極めてまれであるといわれています。
過去には12月に日本列島近づいた台風もあるようですから、それは2019年の時にご紹します。
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