季節が変わって秋の本1格的な台風シーズンとなる2019年9月からの秋台風の発生は2018年を上回る6個、2018年9月の台風の日本列島への接近はそのうち5個でこれも2018年より3個多くなりました。
そして、2019年9月の台風の本土への上陸は1個にとどまりました。
「令和元年房総半島台風」といわれた台風15号
元々気圧配置は、夏のように安定しないのが9月の特徴ですが、2019年9月は台風が進みやすいような気圧配置に多くな変化がありました。
東の海上から時折太平洋高気圧の強い張り出しは合いますが、既に秋雨前線が本州上で力比べをしているかのように停滞する日が多くなっていたのです。
2019年9月以降に台風になったもので日本列島に接近したもの
・台風13号 8/31 台風の期間9/2日-8日 主な進路 沖縄地方・宮古島付近-
・台風15号 8/30 9/5日-10日 主な進路 小笠原近海-千葉市(上陸)-
・台風16号 9/12 9/13日-16日 主な進路 小笠原近海-
・台風17号 9/14 9/17日-23日 主な進路 沖縄(接近)-
・台風18号 9/25 9/28日-10/3日主な進路先島諸島(通過・上陸)-
―計5個
「令和元年房総半島台風」と命名された台風15号
2019年9月の台風15号は8月30日に発生し太平洋高気圧の縁を縫うかのように北西に進み9月5日に南鳥島近海で台風になっています。
そのまま北西へ進み「非常に強い」レベルに達した台風15号はその勢いを維持したまま関東へ進路を変えて進みました。
そして神奈川県三浦半島を通過してから、東京湾へ進む際も中心付近の最大風速が40m/s (最大瞬間風速57.5m/s)「強い」勢力のまま千葉市に上陸。
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9月8日の夜から9日早朝にかけてまで首都圏では記録的な暴風雨に見舞われ、首都圏の交通機関などは早めに運休などの対応をとり仕事を切り上げて帰宅する多くの人の姿などが見られました。
強い勢力を保ったまま上陸
関東に接近する台風が「非常に強い勢力」を保ったまま接近するのは極めて 珍しいといいますが、これは海水温などの上昇が影響しているともいわれるのです。
台風は大抵北に進めば進むほど冷たくなるため熱帯育ちの台風は勢力を弱めるという特徴があり、ましては上陸すればさらに弱まる傾向がありました。
台風15号は、その定石を裏切った観測史上でもまれなケースで多くの被害を及ぼしたことから後に、「令和元年房総半島台風」と命名されました。
その後この最強台風はその後水戸市付近で太平洋上を東に抜けていきました。
結局2019年9月の台風は「令和元年房総半島台風」が多くの話題をさらいましたが、今だから分析できる2019年は上陸の数だけ見れば少なかったのです。
そしてこの後スーパー台風と命名される程の強インパクトの最強台風が控えていることになります。
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